あなたの町にある病院
     Medical interview     
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メディカル・インタビュー
 

 盛岡市北部に松園ニュータウンといる大規模な住宅団地がある。1969年に開発が始まり、1972年頃から本格的に入居が
始まった。人口2万人規模を計画し、当時としては東北最大級の規模だった。住民の数が増え、街としての機能も発展して
いくなか、1980年に「松園病院(現・松園第一病院)」は開設した。
 「人口が増えてきたこともあり、1986年に当院から1.5キロぼど離れた場所に、松園第二病院を開設しました」と河嶋寛理事
長。一つの街の中での総合医療を形成していたという。当時は、産婦人科や小児科もあった(現在はなし)。
「しかし、近隣にありながら、お互いに同じような診療科目で、医療機器も重複していたため、経営効率が悪かったのです。
それを改善しようと、第一病院第二病院の役割を分担しようということになりました」
 大きな通りに面してアクセスもいい松園第二病院を一般病院と医療型療養病棟に、第一病院を療養型・介護型の療養病棟
に再編成した。第一病院は居宅介護事業所・訪問看護ステーション・訪問リハビリ・デイケア施設なども併設している。
「医療・介護をしていく上で、大切にしているのは、自分で食べたいという気持ちを大事にすること。味や香りは記憶に残っている
ので刺激になるし、食べることが生きる力に繋がり、在宅復帰率も高くなります」
 患者の希望や気持ちを汲み取るためには、間近に接している看護師の役割が重要になってくる。「看護するだけでなく、医師と
患者さん・ご家族とのコミュニケーションを円滑に図るのも私たちの大切な役目です。」と、総看護師長・小笠原孝子さん。
看護師は、摂食嚥下、呼吸ケアなど、看護・介護に必要な専門的知識や技術を習得し、研修会等に参加して個々のレベルアップ
を図っている。

地域医療を推進する
子どもから介護まで、

 時代が変わり、松園ニュータウンは高齢者が多い街となった。「施設内にデイケアセンターまつぞのを開設したのもそのためです。
常時、医師が病院にいるので、安心して利用できると好評です」(河嶋理事長)
 季節ごとに行事を行い、食事に行事食を取り入れている。「自分も選んで食べる楽しさを忘れてもらいたくないから」と、選択
メニューも始めた。さらに、松園第二病院の隣接地に『サービス付き高齢者住宅』を、今夏の完成をめざして建設中だ。
 昨年1月から、松園ニュータウンの5つの医療機関の医師たちが集まり、「まちの保健室」を開設した。
松園第一病院第二病院にこども病院、内科医院や歯科医院が参加し、毎月第一・三金曜に地区の老人福祉センターで医師が
住民の健康相談にのっている。「ひとつの街で、子どもから高齢者まで、切れ目のない総合医療です。安心して暮らせる街づくりは、
医師の務めでもあると思うのです」誰もが笑って暮らせる街づくりを担う松園第一病院のこれからにも注目したい。

高齢者に対する医療と介護をメインに、予防から医療、介護・生活指導にいたるまでの切れ目のないヘルスケアを
総合的に提供している松園第一病院。大団地にある病院として、他の医療機関と連携して、地域医療の在り方を模
索している。
                                       (医療法人共生会松園第一病院 松園第二病院)

大人のための北東北エリアマガジン
rakra(ラ・クラ)
2012.3・4月号

地域医療の大切さ「まちの保健室」を開設

← P34,P35に掲載されました。

以上、掲載された記事全文の紹介です。

                      2012.2.29

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掲載記事紹介

まちと共に歩む総合病院として